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二重煙突の重要性

暖炉・薪ストーブと煙突は車とタイヤのような関係。車がタイヤをつけてはじめて走行できるように、暖炉・薪ストーブに煙突を取り付けることで、燃焼ができる排気システムが整います。つまり、暖炉・薪ストーブと煙突は一対で、全体でその機能が発揮できます。さらに、その理想的な燃焼を維持することも煙突の重要な役割です。

ドラフトを促す断熱二重煙突の重要性

暖炉・薪ストーブの燃焼によって「暖かい空気は膨張し、軽くなり上昇する」というのが、ドラフト(上昇気流)です。燃焼した高温の排気は上昇し、屋外に排出されるのはそのためです。効率的な燃焼には、煙突内部を暖かい状態に保ち、よりよい上昇気流で燃焼を促すことが重要で、それが煤やタールの付着の低減にもつながります。ヨツールの暖炉・薪ストーブには、クリーンバーン(自動二次燃焼システム)が搭載されています。ヨーロッパの厳しい環境基準をクリアするこの機能の最大の特長は、焚き始めから二次燃焼し、微粒子排出量の低減を可能にしました。このクリーンバーンの能力を引き出し、高いドラフトを発揮できるヨツールパイプシステムの主役は、高性能なJPS-W(断熱二重煙突)です。

ドラフトの重要性

ドラフトとは上昇気流
高い温度がドラフトを促します。最適なドラフトは、製品本体と煙突の直径、そして高さが合致した時に得られます。ドラフトが強すぎると、熱も煙突に吸い込まれる場合があります。その場合はダンパー、電動式排気ファンなどを用いて調整することをお勧めします。一方、曲がりの多い煙突は、ドラフトを減少させてスムーズに排気ができないこともあります。

密接に関係するドラフトと配管
適切な高さの煙突で、多くのドラフトを得ることができます。もしドラフトが不足であれば、煙突を高くすることが解決策の一つです。煙突の直径は、本体についているフリューアウトレットの直径と同じか、それよりも大きくなければいけません。円形の煙突は、四角形の煙突よりもよりよいドラフトが得られます。そして煙突の曲がりは、ドラフトを減少させるので、極端な曲がりは避け、緩やかな配管にして下さい。

ドラフトに重要な燃焼用空気
開放型暖炉は、1時間あたり約300㎥の空気が必要です。一方、密閉式暖炉(扉のある暖炉)は1時間あたり30㎥の空気が必要です。また、同じ部屋にキッチンの換気扇が設置されていれば、より多くの空気が必要となります。なぜならこの場合、換気扇の影響で部屋が負圧になり、部屋に煙が流れ込む"逆流"が起こる場合があるからです。外気導入型の薪ストーブ本体は、外気から燃焼用空気を用いることで、この逆流を防ぐことができます。

風の影響
高い木、崖や高い建物はドラフトに影響を与えます。この問題は、煙突を高くすることで通常解決することができます。極端な状況下では電動式排気ファンを設置してドラフトを安定させる必要があります。


薪おじさんおすすめの二重煙突

暖炉・薪ストーブを安心して使用いただけるように開発されたJPS-W。日本の気候を考慮し、国産の高品質ステンレスを用い、熟練した日本の職人が作る日本製煙突には、大量生産で価格調整をした製品にはない、安全・安心という品質があります。それは、日本人ならではの職人気質的な作り手の思い、経験による技術が強く製品に反映されていることです。製造現場での創意工夫が発揮された、よりよい製品をご紹介します。

万全な雨水対策

世界的にも雨量の多い日本。その気候に合わせて、課題だった雨水の侵入を低減する設計をするなど、特許取得構造の接続部には、日本の技術が結集されています。

水抜き穴のロッキングバンド
屋外用に水抜き穴のあるタイプ。穴を開けたことで、煙突内部に雨水が入るのを防ぎます。

プレスカプラー
カプラーとは接続部分のこと。従来の煙突は、オスカプラーに接続するための切れ込みがあり、そこから雨水が断熱材の中に侵入して、断熱性能を低下させる原因となっていました。JPS-Wは、オスカプラーをプレス(押型)することで、断熱材への雨水侵入を防ぎ、強固な接続も可能にしました。

インナー管の水返し
オス部インナー管のわずかなせり出し。この部分が水返しとなり、インナー管へ侵入する雨水を防ぎます。


接続部の隙間
接続したオスとメスのカプラー間を調整。従来よりも広くすることで、毛細管現象が起きにくい構造になりました。

オスカプラーとアウターの全溶接
オス部カプラーとアウター管を全溶接。これにより雨水にも配慮した、より強固な耐久性を実現しました。


高い製品精度と品質

接続構造(特許取得構造)
8箇所のツメを22度回転して接続するツイストロック方式。プレスカプラー( 押型)で雨水侵入を防ぐとともに、全溶接をしたカプラーとインナー管、アウター管により、強固な耐久性を実現しました。また、インナー管の水返しと計算した接続部の隙間は、毛細管現象による雨水の侵入を防ぎます。

排気トップ(特許取得構造)
煙突の一番上には排気トップを設置。ヨツールパイプシステムは低抵抗で排気をスムーズに放出し、雨や鳥の侵入を防ぎます。また、トップ下部が広がっていることで、真下の煙突の塗装はがれを軽減します。

溶接
熟練した技術が問われるTIG溶接を採用。強度が高く、仕上げ面がきれいなT IGによるシームレス溶接をアウター、インナー管に、シーム溶接を上部カプラーに採用しています。90 °Tのアウター管は溶接面を内側(壁方向)に、インナー管は熱衝撃が加わる(煙があたる)部分を避けるなど、適切に溶接箇所を選択しながら、製品が持つ強度をそのままに使用できます。

スーパーウール
人にも環境にもやさしい断熱材。現在、ヨーロッパのEU(欧州連合)では、セラミックファイバーの発がん性が疑われるようになり、カテゴリー2に分類され、発がん性を警告する表示が義務付けられています。スーパーウールはセラミックファイバーと同等の性能を持ち、発がん性物質規制対象外の断熱材です。煙道火災と同じ1100℃にも耐え、従来のパウダータイプの断熱材の問題点でもあるセトリング(沈下)によるヒートスポット(局部的な過熱部)が起こらず、製品が均一に断熱効果を発揮します。日本国内で不燃認定(NM-1089)も取得。その軽さから、煙突の軽量化や、家の構造に負担をかけにくい設計が可能になります。

ステンレス
ステンレスは耐熱性と耐腐食性に優れた合金。しかし、局部腐食などが弱点でした。具体的には、木質燃料以外の化石燃料(石炭やコークス)を燃やすと希硫酸が発生するため、インナー管には一般的に使用されているステンレススティールSUS304よりも、さらに耐食性・耐酸性を実現するSUS316を採用しました。また、世界的にも厳しい検査機関のある日本製のステンレスにこだわることで、高い品質を維持できます。


日本製の強み

ヨツールパイプシステムは日本で設計、製造された製品です。ヨツールの暖炉・薪ストーブの理想的な燃焼を促すのが、煙突の排気を高めるヨツールパイプシステムの重要な役割です。日本のモノづくり、その品質の良さは世界に知られるところです。それは、日本の気候に順応できる設計、細部へのこだわり、熟練の技といった他国では実現できない要素が、この製品に結晶化されています。その後のメンテナンスなど安心・安全の創意工夫が発揮された本物の煙突で、暖炉・薪ストーブライフをお楽しみ下さい。